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2020年1月7日 1時50分

IcoMoonのアイコンライブラリはライセンスに注意

IcoMoonはSVGから簡単にWebフォントを作れるので便利ですが、それ以外にも無料で使えるアイコンパックが用意されており、その中から必要なものを選んでフォントを作ることもできます。

Font Awesomeのサイズが大きく重いのでIcoMoonを使おうと思ったのですが、その際にライセンスの問題にぶち当たったのでここにまとめます。

ちなみに、この記事の内容は僕が頑張って調べて導き出した結論ですが、僕の解釈が間違ってる可能性も十分あるので、あくまで参考程度にお願いします。

あと間違いとかあったらコメントとかで教えてくれると嬉しいです。

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IcoMoonで生成したフォントのライセンス

IcoMoonのFAQには以下のような記載があります。

What is the license for IcoMoon icons/fonts?

There is a license link for each icon pack in IcoMoon’s library.

If you are using your own vectors, there are no license requirements for using the IcoMoon app.

https://icomoon.io/#faq

つまり、自作のアイコンはライセンスが必要なく、アイコンパックを使用した場合はアイコンパックによる、つまりライブラリのライセンスを引き継ぐということでしょう。

改変と再配布

フォントのサブセット化を行う事は改変、それを自分のサーバーに上げて自分のサイトで使う事や、自分のアプリに組み込んで公開する事は再配布となります。

IcoMoonで扱われるアイコンパックはこのような状況が想定されているので、基本的にオープンソースライセンスやもっと制限の緩い独自のライセンスが適応されます。なので、再配布ができずWebフォントとして使えない事はないのですが、ライセンスに従いコピーライトとライセンス条文をどこかに記載する必要があります

Webフォントを改変なしでサーバーに上げてそのまま使うだけであれば基本的にライセンスやコピーライトがフォントのメタデータに保存されているので気にする必要がないですけど、IcoMoonが生成するフォントにはそのようなライセンスの情報が埋め込まれないので、ライセンス表記を別の場所に自分で用意する必要があります。

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複数のアイコンパックを使う

IcoMoonでは複数のアイコンパックから必要なアイコンだけを選んで1つのフォントファイルを生成できます。

ただ、生成されたフォントはアイコンパックのライセンスを引き継ぐのと、オープンソースライセンスでは再配布の際に元と同じライセンスにしなければいけないことがほとんどですので、ライセンス形態の違う複数のアイコンパックを使うと、生成されたフォントを使うには利用したアイコンパック全てのライセンスが成立している必要があります。

そうなると複数のライセンス形態がそれぞれ両立可能なのか、ライセンス表記はどうするかといった問題があり、僕も訳がわかんないので、ライセンス形態の違う複数のアイコンパックを使う場合はライセンスごとにフォントを分けて書き出して使用することをおすすめします。

ライセンスごとに必要なこと

じゃあ実際IcoMoonのアイコンをライセンスに違反せずに使用するにはどうすればいいか、ライセンスごとに見ていきます。

クリエイティブ・コモンズ (CC)

IcoMoonライブラリ内で利用されているCCライセンスは3種類あります。

CC BY

作品のクレジットが記載されていれば改変・再配布が可能なもので、改変されたものを再配布するのにクリエイティブ・コモンズライセンスを引き継ぐ必要がありません。なので、

  • ライセンスを書く場所を用意する
  • コピーライトの記載

をしておけばいいと思います。

CC BY-SA

作品のクレジットが記載されていて、CCライセンスが継承されていれば改変・再配布が可能なものです。CC BYから継承が追加された形になります。なので、

  • ライセンスを書く場所を用意する
  • コピーライトの記載
  • ライセンスを引き継ぐ

が必要かと。ライセンス条文の記載はいりません。

CC0

製作者が著作権を放棄したライセンスです。クレジットの記載やライセンスの継承は一切しなくて大丈夫です。ただし、IcoMoonでCC0が適応されているのはBrandsアイコンパックのみ。これは色々な企業のロゴを集めたアイコンパックであり、企業のロゴは企業が著作権を持っているためアイコンセット製作者が著作権を主張できず、このようになっているのだと思います。なので、CC0だと言って改変や再配布が無制限で出来るわけではありません。

Apache License 2.0

ライセンス条文と変更点の記載があれば、改変・再配布ができるライセンスです。(本当はあと2つ条件があるけど、IcoMoonで使う分にはこれだけでいいはず)

また、Apache License 2.0に違反しない範囲で条件の追加や他のライセンス形態への変更も可能ですが、よく分からない場合はそのまま継承するのが確実でしょう。

  • ライセンスを記載する場所を用意
  • ライセンスを引き継ぐ
  • 改変箇所を明記
  • 自分とアイコンパックの条文を記載

これらをやっておけば大丈夫かと。

GPL

これがよく分からない。ライセンス条文と改変した日付・内容を記載し、ライセンスを継承すれば改変・再配布ができるはず。ただ、GPLは成果物のソースコードを提供しなきゃいけないライセンスなので、自作のアイコンとか一緒に入れるとそれの元データ提供しなきゃいけなくなるかも。GPLは厳しめのライセンスなので、他のライセンス形態のものと一緒に使うのはあまりおすすめしない。

これを使う際には

  • ライセンスを記載する場所を用意
  • ライセンスを引き継ぐ
  • 改変箇所を明記(日付が必要)
  • 自分とアイコンパックの条文を記載

があればいいと思う。

MIT

著作権表示を含むライセンス全文の記載さえあれば改変・再配布ができる緩いライセンスです。ライセンスの継承も必要ありません。CC BYに条文の記載が追加されたような形ですね。

  • ライセンスを記載する場所を用意
  • アイコンパックの条文を記載

これだけあればいいので楽ですね。

Custom

独自のライセンス形態や、IcoMoonが想定していないライセンス形態で配布されているものはCustomという表示になります。このリンクを踏むと製作者が用意したライセンスのページに移るので、そこに書いてある条件を守る必要があります。

ライセンスがなく自由に使ってもいいって訳ではないので注意してください。(なんか調べてる途中でCustomは自由に使ってもいいって書いてあるサイトがあった気がした)

そんなCustomの中でも人気がありそうで、かつ厄介なライセンスしてるやつがいたので、それだけ説明します。

SIL Open Font License 1.1

Font Awesomeのフォントで使われているライセンスです。今回僕がIcoMoonのライセンスについて調べ始めたきっかけでもあります。

SIL OFLはWebフォントに適したライセンスで、著作権表示とライセンス文を記載し、ライセンスを継承することで改変・再配布ができます。調べていると著作権表示のみ必要だと書いてあるサイトあったけど、条文には

[原文]

2) Original or Modified Versions of the Font Software may be bundled,

redistributed and/or sold with any software, provided that each copy

contains the above copyright notice and this license.

https://scripts.sil.org/cms/scripts/page.php?item_id=OFL_web

[日本語訳]

2)フォントソフトウェアのオリジナルバージョンまたは改変バージョンは、その複製に上記の著作権表示およびこのライセンスが含まれている限り、他のソフトウェアとバンドル、再配布および販売を行える。

https://ja.osdn.net/projects/opensource/wiki/SIL_Open_Font_License_1.1

との記載があり、”this license” = “ライセンス全文”だと思うので、条文が必要だと思います。なので、必要なのは

  • ライセンスを記載する場所を用意
  • コピーライトの記載
  • ライセンスを引き継ぐ
  • ライセンス条文

があればいいと思います。ライセンス条文はコピーライトを含んでいないので、SIL OFLを利用しているフォントのライセンス条文は全て同じはず。コピーライトは条文に併記されているだけなので、ライセンス条文は1度書けばいいと思います。

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やるべきこと

名前を決める

IcoMoonはそのままだとicomoonという名前でフォントが生成されます。ライセンスを記載する際にこれだと不都合なので、なるべく変えておきましょう。

Generate Font画面左上のPreferences画面からフォント名を変更できます。

ライセンスを記載する場所を用意する

IcoMoonでフォントのメタデータにテキストを埋め込むのはできなさそうなので、ライセンスを書いたテキストファイルをサーバーにアップロードし、そのURLをフォントに埋め込むのがいいと思います。

サーバーにテキストファイルを置く方法は環境によりけりなので書かないですけど、URLはPreferencesのMetadata内から埋め込むことができます。

コピーライトの記載

著作権表示です。Copyrightから始まり、著作権が発生した(制作した)年、製作者の記載があります。

条文の記載が必要なライセンスは、条文がコピーライトを含んでいるので、その場合は別途コピーライトを記載する必要はありません。

じゃあアイコンセットのコピーライトはどこに記載されているかなんですけど、決まった場所がなくかなり分かりにくいです。

例えば、IcoMoon-Freeの場合はアイコンライブラリからリンクを辿っていくとダウンロードができ、その中にあるIcoMoon-Free.pdfでコピーライトが確認できます。

その他、Font Awesomeの場合は、Font Awesomeの公式サイトからWebフォントパックをダウンロードすると、フォントのメタデータ内に記載がありました。

それをサーバーに配置するテキストファイル内に書いておけばOKです。特に記載する場所の指定とかされていないし、最初の方に書いておけばいいんじゃないかと。

ライセンスを引き継ぐ

ライセンスを引き継ぐ場合は、フォントのメタデータにライセンスを記載するのが楽です。

Generate Font画面のPreferencesのMetadata内で以下の内容を記載します

  • Copyright
    • 自分の著作権表示
    • “Copyright 作った年 自分の名前”
  • License
    • ライセンスの名前
  • License URL
    • ライセンスのURL

ライセンスの名前は決まった書き方がある訳ではないので、分かる程度に名前とやバージョンを買いておけばいいですが、その分ライセンスURLを正確に記載しなければいけません。

このサイトで使用しているFont Awesomeを含んだフォントの例

また、ライセンスによっては条文の記載が必要な場合があるので、その場合は以下の作業もしてください。

条文の記載

自分のライセンス条文

ライセンスを引き継ぐという事は、たとえIcoMoonで生成したフォントがただのサブセットで自分が著作権を主張する必要ないと思っても、利用したアイコンパックのライセンス条件に従って公開する必要があります。なので、ちゃんと自分のコピーライトと適切なライセンス条文を記載しましょう。

とはいえ、自分のは楽です。基本的にはライセンス条文をそのままコピペするだけ。MITやApache License 2.0、GPLのような条文内にコピーライトがある場合は、そこに制作年と自分の名前を入れるだけで完了です。

アイコンパックのライセンス条文

もちろん、自分の条文だけでなく、アイコンパックのライセンス条文も必要です。

ほとんどの場合ライセンス内にコピーライトがあり、アイコンパックの配布元にライセンス条文が記載されていると思うので、それをコピペしてください。例えば、Googleの”Material Icons”はGithubにLICENSE.txtがあって、そこにApache License 2.0の条文がありました。

SIL OFLなど、ライセンス内にコピーライトのない場合は適切なアイコンパックのコピーライトを書いた下あたりに条文全文をコピペしておけばいいと思います。

改変箇所を明記する

ライセンスによっては必要ないものですが、それでも書いておいた方がいいと思います。万が一ライセンスの書いたテキストファイルを見る人がいた場合、アイコンパックとの関係がすぐに分かりますから。

とはいえ、改変と言ってもサブセット使ってるだけですから

Embed subset of "アイコンパック名" in "出力したフォント名".

とでも書いておけばいいと思います。GPLなど改変した日付も必要な場合はこの文の前に日付入れておけばいいと思います。

書く場所は特に指定されてないですけど、アイコンパックのコピーライトか条文の上あたりに書いておけば分かりやすいと思います。

ライセンスに従うのはほぼ無理

おそらく、IcoMoonはそこまでライセンス気にしてないみたいだし、無料で使えるアイコンパックも元々IcoMoonで利用されることが想定されてないものが多い。というかそもそもアイコンの配布元がしっかりとライセンスの条文を公開していなかったりする。

Font AwesomeはSIL OFLで条文が必要なはずだけど探しても見当たらないし、GoogleのMaterial IconsなんかGitにあるLICENSEファイルのコピーライト部分が書き換えられてなかったりする。

ここまで書いておいてなんだけど、最終的にはそこまで気にする必要ないのかなと思う。というか、ここまで気にして使ってる人もいないんじゃない?

でも、だからと言って無視はできないので、無理のない範囲でこのページに記載されてる内容を守ってもらえればそれでいいと思う。

自分もFont Awesomeのサブセットをこのブログで使うのに、ライセンスをどうすればいいか分からなくて、結局自分のコピーライトを入れたSIL OFLの条文とFont Awesomeを利用した旨とFont Awesomeのコピーライト、あとはFont AwesomeのライセンスのURLをテキストファイルに記載してサーバーに置くことにした。自分の解釈だとライセンスに従えてないけど、Font Awesomeのライセンスページの内容だけじゃどうしようもできない。

https://ideal-reality.com/wp-content/themes/popgreen/fonts/license.txt

結局3日くらいライセンス調べまくって迷った結果がこれだし、これで文句来たらオープンソース使いたくなくなるぞ。もうなんか嫌だわ。

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