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Buffaloの外付けSSDを分解してみた

Buffaloの外付けUSB SSD 「SSD-PG480U3-BA」を買いました。

容量は480GBで記事執筆時点での価格com最安は税込7206円。500GB前後のSATA SSDが安いもので5000円台前半、大体が6000円前後と考えると少し割高かな?。

Amazonでは特定販路向け商品としてSSD-PG480U3-B/NLが6687円で販売されていて、このくらいなら妥当な値段かも。見たところスペック一緒だし、中身同じなんじゃないかと思う。(家電量販店がネットの値段に合わせなくて良いように、同じ商品をネットと店頭で別の型番で販売する事がよくある)

で、そうなると気になるのが中身ですよね。なので分解しました。

ちなみに、以下の商品は同じシリーズの容量・色違いです。なので、これらの商品を買う際も参考になると思います。

  • SSD-PG120U3-BA
  • SSD-PG240U3-BA
  • SSD-PG480U3-BA
  • SSD-PG960U3-BA
  • SSD-PG1.9U3-BA
  • SSD-PG120U3-WA
  • SSD-PG240U3-WA
  • SSD-PG480U3-WA
  • SSD-PG960U3-WA
  • SSD-PG1.9U3-WA

※分解するとメーカーの保証やサポートは一切使えなくなります。この記事を見て分解する人は全て自己責任でお願いします。

Contents
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分解する前に

いろいろ見ていきましょう。

特段気になるところはないかな。USB3.1って書いてあるけど、Gen1なのでUSB3.0と同じ。つまりIOの最大速度は5GT/s=4Gb/sである。付属ソフトは使う気ないけど、外付けSSDからWindows 10が起動できるのは少し気になるかな。

Crystal Disk Info

メーカーや型番が出ずSATA SSDとだけ。総読込・書込量が出てこないのもどうなんだろ。

Crystal Disk Mark

箱にはRead 340MB/s以上、Write 320MB/s以上って書いてあったから健闘してる方では?

Readが405.59MB/s = 3.24Gb/sだから、USB3.0のスループットが4Gb/sと考えてもそんなもんだと思う。

分解

じゃあ分解していきましょ。

この段で噛み合ってるのが分かりますね。なので、

プラスチックのカードを挟み込み、慎重にスライドさせて爪を外していきます。

かなり固くてある程度力を入れてこじ開けたら爪が何個か折れました。BuffaloのHDDやSSDはほとんどそうなのですが、分解する事を考えられてないので開けるのに一苦労です。

で、全部爪を外したらSSDが見えます。

このSSDもねじ穴を使ってケースにはめ込まれているだけなので、ケースの枠を少し外側にやればすぐに外れます。

で、分解は完了です。

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中身

中に入ってるのは、なんだか見たことないSSD。型番は「BFLSSDS11-SB262」。型番やフォームファクタからしてこれかな?

http://www.wise-tech.net.cn/uploads/2019/04/091014364975.pdf

SSDコントローラーはPS3111-S11。最近よく格安で販売されてるのを見かけるCFDのCG3VXと同じみたい。でもこれだけじゃよく分かんないな。SSDも分解するか。

内蔵SSDを更に分解

こっちも爪ではめ込みです。どのみち外側のケースで隠れるからと、傷がつくのも気にせずマイナスドライバーを間に挟んでこじ開けました。

基板がA117011NP004402N-V3ってCG3VXと同じじゃん。

真ん中にあるのがSSDコントローラーのPS3111-S11で、両側にあるのがNANDフラッシュ。TP7BG55AIVが2つ乗ってる。1つ240GBなんだろう。裏面には何もなし。型番を調べたら中国語の投稿で東芝製と書いてあったが、詳細は不明。データシート見当たらなかった。

というか小さいな。変換基盤合わせても元々のサイズの半分以下。パーツの入手のし易さと価格からしてこうなるのはしょうがないけど、実際に見るとなんか腑に落ちないね。

※2020/1/29追記 小型化しました

BuffaloのSSDを小型化してみた

以前の記事でBuffaloの外付けSSDを分解した際に、SSDの基盤がとても小さく、中身がスカスカなことが判明。Buffaloの外付けSSDを分解してみたBuffaloの外付けUSB SSD 「SSD...

変換基盤

次はUSB-SATA変換基盤を見ていく。

一番右にあるのがUSB3.0 to SATA3変換LSI。型番はMLDU3L。

http://www.medialogic.co.jp/bridge_mldu03l.html

基盤の形はMLDU3L-Slim7に似てるけど、BUFFALOってプリントされてるしICの配置も違うからこれは独自なんだろうな。ちなみに左にあるのはMX25L2006EM1I-12GというNORフラッシュメモリ。ここにファームウェアが書き込まれてるんだと思う。

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まとめ

中身はBFLSSDS11-SB262というもので、速度や品質は最近の格安SSDと同等。CG3VZと構成がほぼ同じなので、CG3VZのレビューが参考になると思う。

そして、このSSDは買いなのか。

中身が格安SSDと同等品であり、7206円と考えるとケースとSATA SSDを別々に買って組み立てたほうがいい。中身の交換が困難なので尚更。それこそ6687円でもケースとSSD買って組み立てた方がいいと思う。

僕は量販店の割引+PayPayの還元で実質価格がそれなりに安くなったから買ったけど、普段なら買わないやつだねこれは。

ただ、SSDのケースとか組み立てが分からないって人もいるだろうし、ネットでSSDを買えない事情があるかもしれない。そういう場合は買ってもいいんじゃないか?

SSDとケース別々に買って組み立てるよりも割高だけど、7000円台ならボッタクリってほどの値段でもないし、中身のSSDとケースのセットでメーカーのサポートと保証がついてるので。

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コメント

  1. 匿名
    2020年2月28日 9時53分
    返信

    20年1月以降の新型コロナウイルスによる供給減少でSSDの値上がりが止まらないため
    在庫過多なのかここぞとばかりに本商品を安く売り出してますね。NTTX, eTRENDで売られていました。

  2. haruG
    2020年3月11日 18時09分
    返信

    外付け SSD の中身を内蔵用に使うのには少しリスクがあるでしょうか?
    余っている外付け SSD を転用しようと思っております。

    • アバター画像
      Hiroki Kawakami
      2020年3月17日 22時04分
      返信

      メーカー保証さえ気にしなければ、内蔵用に使っても全然問題はないですよ。中身はAmazonで売られてる安物SSDと同じですから。

  3. 匿名
    2020年3月17日 19時22分
    返信

    外付け関係なく安物SSDなのがリスクですがで寧ろその使い方が正しいので内蔵で使っても大丈夫では 

  4. 匿名
    2020年10月22日 1時46分
    返信

    いろいろ参考になりました、ありがとうございます。
    SSD-PG480U3-B/NLがRyzenのノートPCで使用できず、
    同じ商品と思われるので殻割したところ、全く同じものでした。
    単にeコマース用の型番のようです。
    Ryzenでは他にもNorel SystemsのSATA-USB変換で不具合があるなど今時のPCなのに癖がある様です。
    ちなみに、中身のSSDはVL716を載せた他のケースに入れ替えて使用できるようになりました。
    うちのベンチだとシーケンシャルリードライトは565/516となかなか高速です。

  5. 匿名
    2021年2月2日 19時05分
    返信

    かなり値下がりしてきてSSD-PG480U3-B/NLが破格の5,700円となってますね、小型化してちょっとしたUSBメモリ感覚で使う分には重宝しそうですね。

  6. 匿名
    2021年2月22日 7時49分
    返信

    中身がVXではなくVZだったらなぁ…
    殻割りありがとうございます。

  7. 匿名
    2021年5月9日 11時24分
    返信

    1TのSSDほとんど一万超えだから8000円でSSD-PG1.0U3-B/NL買って中身取り出して使ってみようかな

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